(仮訳)新種Abrothallus parmotrematisの記載
Diederich, P., 2011. Description of Abrothallus parmotrematis sp. nov. (lichenicolous Ascomycota). Bulletin de la Societe des Naturalistes Luxembourgeois. …. Available at: http://www.snl.lu/publications/bulletin/SNL_2011_112_025_034.pdf [Accessed February 22, 2015].
【R3-01581】2015/02/22投稿

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3行まとめ

ウメノキゴケ属地衣を宿主とし、ヨーロッパおよびマカロネシアに分布する地衣生菌、Abrothallus parmotrematisを新種記載した。
統計解析を含む形態学的検討により、本種が狭義のA. parmeliarumおよびA. microspermusと異なることが示された。
また、未記載種と見られるParmotrema属を宿主とする3標本を検討した。
United Kingdom, Isle of Skye, SSE of Broadford, Ardnameacan

(新種)

Abrothallus parmotrematis Diederich
※本種はClauzade et al. (1989) で記載されたが無効学名となっていた種である。
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【よく似た種との区別】
Abrothallus parmeliarum
本種と異なりParmotrema属ではなく狭義のParmelia属地衣を宿主とする
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種ほど子嚢果が球形ではなくより扁平
本種より子嚢果の高さ/直径の値が小さい
本種より子嚢果の基部の幅が広い
Abrothallus microspermus
分生子殻の直径が類似している
子嚢果の形状が類似している
分生子のサイズが類似している
本種と異なりParmotrema属地衣ではなくFlavoparmelia caperataを宿主とする(Parmotrema属からの報告もあるが誤りと考えられた)
本種と異なり子嚢果を形成することが稀
本種と異なり子嚢果にしばしば粉霜を伴うのではなく粉霜を欠く
本種と異なり分生子殻を盛んに形成する
本種と異なり子実上層がK-陰性
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい
本種より子嚢胞子のQ値がずっと大きい

(その他掲載種)

Abrothallus parmeliarum (Sommerf.) Arnold
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【よく似た種との区別】
Abrothallus parmotrematis
本種と異なり狭義のParmelia属ではなくParmotrema属地衣を宿主とする
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種ほど子嚢果が扁平ではなくより球形に近い
本種より子嚢果の高さ/直径の値が大きい
本種より子嚢果の基部の幅が狭い

※この他、未記載種と見られる3種の記載文を掲載した。